米Googleは,オンライン・オフィス・アプリケーション「Google Docs」へのオフライン・アクセスを可能にしたことを,米国時間2008年3月31日に同社公式ブログで明らかにした。これまで同サービスを利用するにはインターネットに接続している必要があったが,今後はオフライン状態でもドキュメントの閲覧および編集が行える。

 オフライン・アクセスの提供には,同社の技術「Google Gears」を用いる。Google Gearsはインターネットに接続していない時でもWebアプリケーションを利用可能にする技術。Webアプリケーション本体とデータをローカルに保存して,通信を発生させることなく,ブラウザ上で実行できる環境を構築する。オフライン作業後,インターネットに接続した際に,変更内容がオンライン上のデータに反映される(関連記事:そもそもGoogle Gearsって何?)。

 Google Docsのオフライン・アクセスは,当初,英語版のみサポートする。少数のユーザーを対象に提供を開始するが,今後数週間で全ユーザーに拡大する計画である。また,現時点でオフライン利用できるのはワープロ文書の閲覧と編集に限られ,スプレッドシート機能とプレゼンテーション機能については間もなくオフラインの閲覧を可能にする。

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