KDDIは2008年3月31日,「ツーカー携帯電話サービス」を同日の24時で終了すると発表した。ツーカーは,1.5GHz帯のPDC形式を使う携帯電話サービス。ツーカーホン関西が1994年4月,ツーカーセルラー東京が1994年6月,ツーカーセルラー東海が1994年7月にサービスを始めた。2005年10月に,KDDIとツーカーグループ3社が合併し,同月からau携帯電話への同番移行の受け付けを開始。KDDIは2006年12月に,2008年3月31日限りでのサービス終了をアナウンスしていた。ツーカー携帯電話サービスの契約数のピークは2001年6月。ツーカーグループ合計で404万1800だった。

 同日までにau携帯電話への契約変更または解約を申し出なかったツーカーのユーザーは,4月1日0時で自動解約となる。これを受けてKDDIは,4月1日から「同一電話番号でauを新規契約」と「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の転出」を受け付ける。

 同一電話番号でauを新規契約する場合の申し込み受け付けは,4月1日から9月30日まで。携帯電話番号とEメール・アドレスを引き継げる。ただしEメール・アドレスを引き継ぐ場合は,6月30日までに申し込むことが必要。ツーカーをプリペイドで契約していた場合は,auをプリペイドではなく通常契約する必要がある。au新規契約の事務手数料は無料にする。また特定のau携帯電話機を特別価格で販売する。MNPの転出予約は,4月1日から6月30日まで受け付ける。MNP転出予約の手数料はかからない。

 なおKDDIは,ツーカーの基地局設置場所をUQコミュニケーションズが始める予定のモバイルWiMAXサービスの基地局設置に使う計画であることを明らかにしている(関連記事)。

[発表資料へ]