米Microsoftは2008年3月第5週,「Microsoft Search 4.0」の新たなベータ版を公開した。Microsoft SearchはWindows向けデスクトップ検索ツールの次版に相当するのだが,何とも分類しにくいソフトウエアだ。

 基本的には「Windows Vista」の「インスタント・サーチ」機能の新版であり,Windows Vista上でみる分には現行版と全く区別が付かない。ただし,内部はいくらか改良されている。Windows XP/Vista/2003 Server/2008 Server/Home Serverに対応しているが,Windows Vista以外で使うと素晴らしさが際立ち,かつての「Windows Desktop Search(WDS)」(旧名称は「MSN Desktop Search」)にかなり近い。

 Microsoft Search 4.0のポイントは処理速度にある。Microsoftによると,見た目の変わらないWindows Vistaで使っても検索速度が33%向上するという。

 なお,これまでの報道と異なり「Casino」という開発コード名がMicrosoft Search 4.0に与えられたことはない。関連する研究プロジェクトが存在するにしても,Microsoft Search 4.0は構成要素に過ぎず,目標は大それたものでない。

 MicrosoftはWebサイトで詳細情報を公開するとともに,Microsoft Search 4.0をダウンロード提供している。