米Aircellは米国時間2008年3月27日,全米規模で展開する機内ブロードバンド・サービス用無線ネットワークの提供準備が整ったと発表した。機内での電子メール送受信,VPN利用,Webサーフィンが可能になるという。

 同社は1月に,同社ネットワーク「Air-To-Ground」(ATG)を完成。機内モバイル・ブロードバンド・インターネット・サービス「Gogo」の提供開始に向けて準備を進めてきた。米American Airlinesと,英Virgin Groupの航空子会社Virgin AmericaがすでにAircellと契約を結び,2008年中のサービス提供開始を計画している。

 またAircellは,米国内だけでなく,国際線でのサービス導入も目指しており,さらに厳密なテストを数カ月間実施する予定。

 米メディア(InfoWorld)によると,サービスの利用料は飛行時間3時間以下の国内線で1回の搭乗につき約10ドル,国際線で13ドルになる見込み。このほか利用回数無制限の月額プランも検討している。

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