富士通は2008年3月27日、野副州旦(のぞえ・くにあき)経営執行役上席常務が社長に昇格する人事を固めた。本日午後4時に緊急会見を開催し正式に発表する。6月に開催する株主総会で承認を得た後に就任する見通し。

 野副常務はシステム設計・開発・運用の品質向上を担当している。顧客である東京証券取引所で連続したシステム障害に、全社で対処する姿勢を明確にした人事と言える。

 現社長の黒川博昭氏は2003年に就任後、大規模なリストラを断行。サービス事業の採算改善などの立て直し策で業績を回復させたのを機に、後進に道を譲る。

 野副常務は1971年入社。政策推進本部長を経て、2003年に経営執行役に就任し昨年6月に現職。現在、ソリューションビジネスサポート、マーケティング本部長、SIアシュアランス本部、政策渉外本部(特命事項)を兼務している。