米TapRoot Systemsは米国時間2008年3月26日,無線通信事業者向けにWi-Fi対応のスマートフォンをホットスポットとして利用できるようにするソリューション「WalkingHotSpot」を発表した。スマートフォンをWi-Fiルーターにすることで,ノート・パソコンなどのWi-Fi対応機器からインターネットに接続できるようになる。

 WalkingHotSpotは,複数のクライアントの同時接続に対応する。Wi-Fi機能を備えたクライアント機器にソフトウエアをインストールしたり設定を加える必要はない。

 TapRootは,端末向けソフトウエアに加え,通信事業者向けに加入者アカウントの管理,WalkingHotSpotデバイスとクライアントの認証,利用状況のデータ収集などを行うサービス「WHS Server」を提供する。このサービスにより,通信事業者は,安全でコントロールされたスケーラブルなソリューションを加入者に提供できるとしている。

 TapRootのCEO(最高経営責任者)を務めるBob Bicksler氏は,WalkingHotSpotソリューションについて「通信事業者の既存の3Gインフラとスマートフォンを使って,サービス加入者向けに新しいビジネス・モデルの提供が可能になる」と説明している。

 WalkingHotSpotは,Windows MobileまたはSymbian Series 60を搭載するスマートフォンに対応する。このほかのOS向けバージョンも開発が進められているという。

発表資料(PDF形式)