コンテンツ・デリバリ・ネットワーク(CDN)サービス事業者のシーディーネットワークス・ジャパンは2008年3月26日,携帯電話向けコンテンツ変換システムを手がけるベンダーのセーバーを買収すると発表した。セーバーの親会社であるインターネット総合研究所が持つ5186株のうち4670株(発行済み株式総数の90.05%)を取得する。買収額は非公開。
シーディーネットワークスは,韓国CDNetworksの日本法人。日本では,音楽関連情報の提供や音楽配信などを手がけるサイト「オリコン・スタイル」,携帯向けのSNSおよびゲーム・サイト「モバゲータウン」などでの採用実績を持つ。一方のセーバーは,携帯向けコンテンツ変換システムなどのパッケージ製品を主に手がけ,なかでも動画の変換を得意とする。
シーディーネットワークスは,今後,携帯向けのCDNサービスに注力していく意向だが,携帯事業者ごとや機種ごとに最適化したコンテンツを送り出す仕組みをいちから構築すると,設備投資がかさむ。一方セーバーは,自社で持つ技術をサービス提供するノウハウを必要としていた。これが今回の買収につながった。
両社は今後,動画のコンテンツ変換と配信インフラの提供を組み合わせたパッケージ・サービスの開発に乗り出す。「今夏から今秋にかけてサービスを始めていきたい」(シーディーネットワークス・ジャパンの金村勇秀CDN事業部・マネージャー)。
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