日立製作所と日本オラクルは3月25日、日立製ハードとオラクル製のデータベース・ソフトを組み合わせた場合の動作検証結果を公開した。オープン・システムの開発においては、組み合わせの検証が不可欠。事前にベンダーが検証作業を済ませ、その設定の仕方などをまとめることで設計にかかる作業負荷の軽減に寄与する。「公開した内容は両社が導き出したベストプラクティス。ユーザー企業に活用してもらいたい」と日立のRAIDシステム事業部 製品企画部の島田朗伸部長は説明する。

 今回、検証結果は3つの文書として公開した。(1)「日立ディスクアレイHitachi Universal Storage Platform VのHitachi Dynamic Provisioning機能とOracle Automatic Storage Management連携時のベストプラクティス・ホワイトペーパー」、(2)「日立とOracleが実現するBCMプラットフォームソリューション&Oracle Active Data Guard検証報告」、(3)「Oracle Data Guard 11gフィジカル・スタンバイ設定ガイド」である。

 (1)は日立製ストレージで、ボリューム容量を仮想化する「Hitachi Dynamic Provisioning(HDP)」とOracle Databaseが備えるストレージ管理機能「Oracle Automatic Storage Management (ASM)」を組み合わせて利用する際の設計手法について記載してある。HDPとASMを組み合わせを検証した結果、性能設計作業やディスクの追加作業の軽減を見込めるとする。

 (2)と(3)は日立製のブレード・サーバーとストレージを使った場合に、Oracle Databaseのディザスタ・リカバリ機能「Oracle Data Guard」を問題なく実行することを検証したもの。その際に有効だった設定の仕方を含めて公開した(ダウンロード・サイト)。