写真1●次世代ハイブリッドSTB
写真1●次世代ハイブリッドSTB
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 沖電気工業(OKI)は2008年3月21日,同社と米インテル,中国の大手CATV事業者である華数数字電視の3社共同で,従来型のCATV放送とIPTVの両方をサポートした「次世代ハイブリッドSTB」を共同開発したと発表した。OKIは2008年なかごろまでには出荷を始めたいとし,華数数字電視は具体的な導入時期を公表していない。

 OKIによれば,2008年8月開催の北京オリンピックや2010年開催の上海万博により,HD(高精細)放送のニーズが高まっていくと想定されるという。また,中国においても,CATVのデジタル化とIPTVの普及が進み,放送と通信の融合が進展していくと見ている。今回のSTB(セットトップ・ボックス)共同開発は,そうした放送サービスの加入者に向けて,事業者が収益を上げられる高付加価値サービスを提供するためのプラットフォームを狙ったものだとしている。

 今回のSTBがデコード可能なフォーマットはMPEG-2,MPEG-4,H.264で,高解像度のHD放送もサポートする。このほか,FlashプレーヤやJava仮想マシンを搭載する。

 これらの機能は,インテルのメディア・プロセッサ「CE 2110」の搭載によって実現しているという。このプロセッサは,STBなどの家電用に開発されたもので,1GHz動作のプロセッサ・コアにMPEG-2/H.264のハードウエア・デコーダや2D/3Dグラフィックス・アクセラレータなどを集積している。

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