オープンソース関連サービスの米SourceLabsは米国時間2008年3月18日,LinuxおよびオープンソースJava向けのセルフサポート・ツール「Self-Support Tools」とサービスを発表した。

 Self-Support ToolsとSourceLabsの発見技術により,オープンソース・ソフトウエアを導入する企業は,匿名で問題を共有できるほか,問題の判別やソリューションの品質のランク付けなどが可能となるという。アプリケーションのパフォーマンス・データおよび問題に関連する情報を格納したレポジトリを検索できるようにすることで問題の解消をサポートするとしている。

 SourceLabsのインテリジェンス・エンジン「Intelligence Engine」がシステムから情報を収集し,これにインデックスを付けて格納するレポジトリ「Information Repository」を作成する。パターン照合と予測解析アルゴリズムを組み合わせることで,トラブルシューティング作業を自動化できるため,作業時間を短縮できるほか,システムまたは設計に影響を与える前に潜在的な問題を特定できるようになるという。

 このツールを,アプリケーションを常時監視し,障害が発生する前に問題を特定して解決できるようにする自動化システム「Continuous Support System」を組み合わせることで,IT管理者および開発者は,ユーザーの介入をほとんど必要とすることなく独自の環境におけるセキュリティやパフォーマンス問題に対応できるようになるとしている。

 Self-Support Toolsは,SourceLabsのWebサイトから無償でダウンロードできる。Enterprise Self-Support Toolsは,期間限定の料金設定で1ユーザーあたり年間99ドルで利用できる。1ユーザーで1~2CPU構成のサーバー向け年間料金はベーシック・サポート付きで399ドルとなっている。

発表資料(PDF形式)