米Yahoo!は,今後3年にわたる戦略と業績見通しの報告書を投資家向けに公開した。それによると,提携企業に支払う手数料(TAC)を除外した売上高は2008年に57億ドル(前年比11%増),2009年に71億ドル(同25%増),2010年に88億ドル(同25%増)と好調に伸びる見込み。

 営業キャッシュ・フローは2008年に19億ドル,2009年に27億ドル,2010年に37億ドルと予測している。

 ちなみにアナリスト予測の平均は,2010年の売上高が71億ドル,営業キャッシュ・フローが23億ドルとなっており,Yahoo!の見通しはこれを大きく上回る。

 また同社は,検索広告よりディスプレイ広告分野の成長見込みが高いとしている。

 米メディアの報道(Internetnews)によると,同報告書は米Microsoftから買収提案を受ける(関連記事:「1社が支配するネット広告市場を変える」,Yahoo!買収提案でMSがGoogle対抗をあらわに)より以前にYahoo!取締役会に提出していたもの。今回これを投資家に見せることで,Microsoftの提示額が「著しい過小評価」であるとするYahoo!の見解を強調する狙いとみられる。

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