スーパーマーケット・チェーンの米Hannafordは米国時間2008年3月18日,同社のコンピュータ・ネットワークへの不正侵入により,顧客のクレジット番号およびデビット・カード番号が流出したと発表した。顧客の名前や住所といった情報にはアクセスされた形跡がないという。

 米メディアの(InfoWorld)によると,約420万件のクレジット・カードおよびデビット・カード番号が盗まれており,流出したデータを悪用した詐欺事件が1800件以上報告されているという。

 Hannafordによれば,同社のコンピュータ・システムに侵入した何者かが,カード認証情報が転送される過程でこれらのデータに不正にアクセスして盗んだという。Hannafordは2008年2月27日に不審な動作に気づき,原因を突き止めるために情報技術セキュリティの専門家と広範な調査を開始した。現在,Hannafordは犯人を割り出すために捜査当局に協力しているという。

 今回の侵入の影響と受けたのは,ニューイングランド地方およびニューヨーク州のHannaford店舗とフロリダ州の系列ストア。また,Hannaford製品を販売する一部の小売店も影響を受けた。

 Hannafordは,顧客にクレジット・カードの明細書を確認し,不明な点がある場合はカード会社または発行銀行に問い合わせるように勧めている。また,顧客の質問に答えるための専用ダイヤルを開設している。

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