NTTドコモは2008年3月18日,Windows Mobile 6を搭載したFOMA端末を遠隔から集中管理できるシステムを開発したと発表した。企業の管理者が端末の設定やアプリケーションのインストール,機能制限などを集中管理できる点が特徴。今後,富士通製のWindows Mobile端末「F1100」を利用した企業向けのトライアルを予定しており,その結果を踏まえて商品化を検討するという。

 今回開発したシステムの主な機能は,(1)アプリケーションの配信・削除,(2)遠隔設定,(3)状態監視,(4)機能制限。(1)は業務アプリケーションの一括インストール/アンインストール,(2)はメールやブックマーク,ActiveSync(電話帳などの同期機能)の設定を遠隔から制御できる。(3)はメモリー使用量やバッテリ残量,SDカードの使用サイズ,未読メール数,最近利用したアプリケーションなどの監視,(4)はカメラ/赤外線/電話帳に加え,microSDやBluetooth,UIM(FOMAカード)の機能を制限できるようにした。これら制御・管理をFOMA網だけでなく,無線LAN経由で実施できるとする。

[発表資料へ]