自分のブログを細かく解析できる「Yahoo!ログール(ベータ版)」
自分のブログを細かく解析できる「Yahoo!ログール(ベータ版)」
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ヤフーのメディア事業部サービス開発部企画浅野裕貴氏
ヤフーのメディア事業部サービス開発部企画浅野裕貴氏
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 ヤフーは2008年3月18日、ブログなどのWebサイトを解析するツール「Yahoo!ログール(ベータ版)」の提供を開始した。

 Yahoo!ログールでは、Webサイトの閲覧数、訪問者数、平均滞在時間、リンクされた数、ブックマーク数(「はてなブックマーク」に登録された数)、RSSリーダー登録数(「ライブドアRSSリーダー」に登録された数)、訪問者の属性(性別、年代、居住地、職業など)、記事ごとの閲覧数、検索ワードランキング(検索サイト経由の訪問者が何という検索語を使用したか)、リファラー(訪問者が直前に閲覧していたサイト)、訪問者が直後に閲覧したサイトなどを取得できる。訪問者の属性に関しては、Yahoo!JAPAN IDを利用してプロフィール公開サービス「Yahoo!プロフィール」を編集し、かつYahoo!ログールの利用登録をしているユーザーから取得したもの。そのほかはYahoo!IDを所有していないユーザーからのデータも含んだ情報になる。

 Yahoo!ログールでの情報閲覧は、利用登録を行い、指定されたブログパーツを自分のブログに貼ることで可能になる。登録が完了すると、自分のマイページとなる「ダッシュボード」が作成され、上記の情報をダッシュボードで参照できる。それ以外にダッシュボードでは「おでかけ帳」や「足あと帳」も提供。お出かけ帳では、自分が過去3カ月で訪れたサイトの記録(Yahoo!ログールに登録してブログパーツを貼り付けているサイトのみ)、「足あと帳」では、自分がブログパーツを貼ったブログに過去3カ月で訪れた読者(Yahoo!プロフィールを編集し、かつYahoo!ログールの利用登録をしているユーザーの足あとのみ)を参照できる。足あとは、自分が他人のブログに対して残さないように設定もできる。

 Yahoo!ログールに登録しているユーザーの解析情報は、すべてのユーザーに公開され、当該ブログのブログパーツから各ユーザーの解析情報が見られる。ヤフーのメディア事業部サービス開発部企画浅野裕貴氏は「社内でも賛否両論あった」とした上で、「コンテンツマッチやアフィリエイトを利用するブロガーも増えており、こういった解析情報を公開することで自分のブログを外にアピールできることになると考えた」という。ただし、今後のユーザーの要望を見て、閲覧不可にすることも検討していくとしている。

 各種の情報には、Yahoo!ログールの利用者であることが前提となっている項目も多く、「サービス開始当初はまだ利用者数が少なく、その精度は低いかもしれない。使ってもらう人が増えることで、必然的に精度は上がっていく」(ヤフーの浅野氏)としている。

 現時点では、Yahoo!ログール自体での収益は考えておらず、「まずは使ってもらうことで、ユーザーのブログに対するモチベーションや楽しさをさらに向上させていきたい」(ヤフーの浅野氏)。3カ月程度ベータ版で運用し、正式版へ移行するタイミングを図っていくという。