NECは2008年3月18日、米マイクロソフトのサーバー向けOS最新版「Windows Server 2008」を搭載したサーバーがトランザクション処理性能を測定する業界標準ベンチマークで世界最高性能を記録したと発表した。米ユニシス製サーバーが保持していた従来記録を約70%上回った。Windows Server 2008は米国での本格出荷が2月27日に始まったばかり。NECの記録も2月27日に認定されている。NECは「長年にわたるマイクロソフトとの協力関係が実った」としている。

 NEC製品が最高記録を樹立したのは、業界団体のTPCカウンシルが策定したベンチマーク・テスト「TPC-E」。証券会社の株取引業務を想定したベンチマークで、トランザクション性能を測る指標として標準的に使われている。

 NECはハイエンド・サーバー「Express5800/1320Xf」(国内では「NX7700i/5080H-64」に相当)を使い、TPC-Eテストで1126.49tpsE(tpsEは1秒当たりのトランザクション処理数を示す指標)を記録。ユニシスのES/7000が昨年7月に認定を受けた660.85tpsEを塗り替えた。

 テスト機はCPUとしてインテルのデュアルコア版Itaniumを32個搭載。メモリーは512Gバイト装備した。OSにWindows Server 2008を使っただけでなく、データベース・ソフトもマイクロソフトの最新製品「SQL Server2008」にした。