ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationは米国時間2008年3月17日,ランタイム技術「Equinox」をベースとしたオープンソース・ランタイム技術の採用促進を図る新しいプロジェクト「Eclipse Runtime(Eclipse RT)」を発表した。

 Equinoxは,OSGi標準に準拠するコンポーネント・フレームワークであり,オープンソースのソフトウエア開発環境「Eclipse」の中心的なランタイム技術として採用されている。開発者は,コンポーネントを選んでアプリケーションやランタイム・プラットフォームをより柔軟に組み立てられるようになるという。

 今回発表したプロジェクトは,ソフトウエア製品およびアプリケーションのプラットフォームとして,Equinoxの採用を促進する目的がある。Eclipseコミュニティは,EquinoxをAjaxアプリケーション,SOA(サービス指向アーキテクチャ),企業向けクライアント/サーバー・アプリケーション向けのプラットフォームとして採用しているという。

 Eclipse Foundationは,「Eclipse RT」をトップレベルのプロジェクトとして承認した。このプロジェクトは,Eclipseコミュニティのランタイム技術に対する取り組みのサポートを目的としている。「Eclipse Communication Framework(ECF)」「EclipseLink」「Rich Ajax Platform(RAP)」「Riena」「Swordfish」といったサブプロジェクトが含まれる。

 このほかにも,EclipseのWebサイト内に新しいEquinoxコミュニティ向けのポータルを開設し,Equinox,OSGi,関連するEclipseランタイム・プロジェクトの情報を提供する。開発者は,チュートリアルやビデオキャストなどをダウンロードして,ソフトウエアを作成するための新しいアプローチについて学習できるという。

発表資料へ