米Appleは米国時間2008年3月17日，無線LANベース・ステーション「AirPort Express」の新モデルを発表した。無線LAN規格802.11nに対応しており，従来モデルと比べ最大5倍の性能と2倍の通信範囲を実現するとしている。99ドルで即日販売を開始する。

　AirPort Expressは重さ6.7オンス（約190g），サイズは94mm×75mm×28.5mmと軽量小型。電源ユニットを内蔵しており，本体を電源コンセントに差し込んで利用できる。最大10人のMacintoshおよびPCユーザーの同時インターネット接続が可能。新モデルは802.11nに加え，802.11a/b/gにも対応しており，802.11n機能を備えない従来モデルのMacintoshやPCユーザーも利用できる。

　プリンタをAirPort ExpressのUSBポートにつなぎ，無線による印刷が可能。またAirPort Expressのオーディオ・ミニジャック（アナログ／オプティカル兼用）と家庭のオーディオ機器をつなぎ，パソコン内のiTunesライブラリの音楽を無線で再生する「AirTunes」も搭載する。セキュリティ機能では，WPA／WPA2と，128ビットのWEP暗号化技術，ファイアウォール機能を搭載する。

　なお，AirPort Expressは日本市場では「AirMac Express」の名称で1万1800円で販売する。同社の無線LANベース・ステーションにはこのほか，最大50人が無線接続できる「AirPort Extreme／日本名はAirMac Extreme」（179ドル／2万1800円）や，Mac OS X 10.5 Leopardのデータ・バックアップ機能「Time Machine」と連携するストレージ付き製品「Time Capsule」（299ドルと499ドル／3万5800円と5万9800円）がある。

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