米Adobe Systemsは米国時間2008年3月17日,米Microsoftと携帯電話向けの「Adobe Flash Lite」のライセンス契約を結んだことを明らかにした。これにより,「Windows Mobile」搭載デバイスの「Internet Explorer Mobile」ブラウザ上でFlash Player対応コンテンツにアクセスできるようになる。

 また,MicrosoftはAdobeの携帯電話向けのPDFファイル閲覧ソフト「Adobe Reader LE」のライセンスも取得しており,Windows Mobile搭載デバイスを製造するOEMは,Adobe Flash LiteとReader LEを製品に組み込める。

 Internet Explorer MobileにFlash Lite 3.xプラグインを実装することで,Windows Mobile携帯電話のユーザーはFlash技術ベースのリッチなインタラクティブ・アプリケーション(RIA)にアクセスし,Reader LEにより携帯電話の小型スクリーンでリッチなPDFコンテンツを扱うことが可能になる。

 またAdobeは同日,Flash Liteを組み込んだ携帯電話の出荷台数が5億台を突破したと発表した。過去1年で150%伸びているという。

 ちなみに,MicrosoftはFlash Liteと競合するRIA表示用Webブラウザ・プラグイン「Silverlight」を提供しており,バージョン2.0のベータ版を今月初めに公開している(関連記事:Microsoft,「Silverlight 2.0」のベータ版を提供開始 )。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]