写真1●NTTドコモが4月に発売する富士通製の新端末「らくらくホン プレミアム」
写真1●NTTドコモが4月に発売する富士通製の新端末「らくらくホン プレミアム」
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 NTTドコモは2008年3月17日,富士通製の新端末「らくらくホン プレミアム」を4月に発売すると発表した(写真1)。NTTドコモの高齢者向けシリーズ「らくらくホン」の最新機種に当たり,同社の高機能機種「905シリーズ」と同等機能を持つ点が特徴だ。

 新機種は,2007年11月に発売された「F905i」をベースにしている。3.1インチの大画面液晶やワンセグ,おサイフケータイ,海外ローミングといった高機能機種が持つ機能を一通り網羅。その上で,例えばワンセグで表示される文字テロップを大きく表示するなど,高齢者に配慮した改善を施している。

 このほか,新機能として「音声入力メール」に対応する。メール作成中に端末のマイクに向かって入力したい文面をしゃべると,自動的に音声認識で文字に変換する機能だ。この機能は,端末に入力された音声データをサーバーに送って,サーバー側で音声認識を実行する。そのため,5秒間の文字入力当たり10.5円のパケット通信料がかかる。

 また,きょう体上の段差やすき間を極力減らすなど,よりシンプルなデザインに変更している。デザインを監修した日本デザインセンター代表取締役 原デザイン研究所長の原研哉氏は「開発段階では,試作品に対して『すずり箱のようではないか』との意見もあったが,あえてすずり箱で良いと判断した。ユーザー層も考えて主張しないデザインを心がけた」という。

 端末価格は,バリューコースで約5万円前後。バリューコースは,端末価格の割引が少ない代わりに月額基本料が安いプランである。