写真1 CloudBook
写真1 CloudBook
[画像のクリックで拡大表示]

 台湾の大手PCメーカー,First International Computer社(FIC)の日本法人であるCTOは2008年3月17日,米Everex社の小型ノート・パソコン「CloudBook CE1200J」(写真)を3月22日に発売すると発表した。Everexは,FICの子会社。

 CloudBookは2008年2月に,米国でLinuxを搭載して399ドルで発売された(関連記事)。低価格がウリで,発売日に完売するなど,高い人気を誇る。米国では,同価格で販売される台湾ASUSTeK Computer社の「Eee PC」と並んで,注目を集めている。

 CloudBookの国内モデルは,海外モデルと比べ,OSがLinuxディストリビューションのgOS RocketからWindows XP Home Edition(日本語版,SP2)に変わり,Bluetoothの無線通信機能が加わった。価格は5万9800円で,現在の為替レートを基に日本円換算すると,日本では割高感がある。Eee PCも海外ではLinuxを搭載し,国内ではWindows XPを採用したが,価格は4万9800円とCloudBookより1万円安い。

 CloudBookのスペックは,CPUに台湾VIA Technologies社のC7-M(1.2GHz動作),512Mバイトのメイン・メモリー,30Gバイトのハード・ディスクを搭載する。

 液晶ディスプレイは7型の800×480ドット表示で,タッチ・パネル方式を採用。液晶用のスタイラス・ペンが付属する。ディスプレイの脇には,30万画素のWebカメラを備える。

 通信機能は,Bluetooth機能のほか,100BASE-TXの有線LANとIEEE802.11b/gの無線LANのネットワーク機能を備える。また,SDカードもしくはメモリースティックが利用できるスロットを搭載する。

 外形寸法は幅230mm×奥行き171mm×厚さ29.4mmで,重さは970gである。

 特徴的なのは,キーボードの配列。日本語キーボードだが,キーの配置とキーの数(80キー)が海外モデルの英語キーボードと全く同じ。そのため,キーピッチは英語版と同じだが,カーソル・キーの隣に「\」キー(英語版では右側のShiftキー)があるなど,一般的な小型キーボードと比べ,配列が大きく異なる。

 なお,Eee PCにLinuxカーネルを導入する方法については,日経Linux4月号の特集記事「Eee PCで最新カーネルを使おう!」を参照していただきたい。

■変更履歴
最後の文のリンク先が記事の冒頭のPDFでしたが,目次に変更しました。 [2008/03/19 21:15] CTOから発表された仕様に間違いがあり,実際にはIEEE802.11aの無線LAN機能が搭載されませんでした。そのため,本文を修正しました。 [2008/04/03 14:35]