シマンテックは2008年3月12日、Windows Mobileを搭載したスマートフォンやPDAで動作する法人向けのウイルス対策ソフト「Symantec Mobile Scurity Suite 5.1 for Windows Mobile」を発売した。価格は6700円(100~249ユーザー時の単価)で、出荷開始は3月14日。

 パソコン向けのウイルス対策ソフトと同様に、スマートフォン内部のファイルや、メインメモリーにロードされているプログラムがウイルスに感染していないかスキャンする。ウイルス定義ファイルはパソコン向けのものと別に、Windows Mobile向けウイルス定義のみを収録した軽量版を用意する。

 このほか、(1)送受信されるデータを制限するファイアウオール機能、(2)ファイルの暗号化機能、(3)起動時にパスワード入力を必須とする機能、(4)Bluetoothやカメラモジュール、パソコンとの同期などスマートフォンが備える機能を使用不可にする機能、(5)プログラムやファイルが改ざんされていないか検出する機能、(6)システム部門などの管理コンソールから各端末の利用状況を把握する集中管理機能――などを備える。別売のオプション製品として、スマートフォンからVPNへ接続するためのアドオン製品を用意する。

 動作OSはWindows Mobile 5.0 for Pocket PC、およびWindows Mobile 6 Standard/Professional/Classicの各エディション。スマートフォンの記憶領域に7.5MB以上の空き容量があることが条件となる。