図1 「ウイルス情報ページ」の閉鎖を伝えるWebページ
図1 「ウイルス情報ページ」の閉鎖を伝えるWebページ
[画像のクリックで拡大表示]
図2 トレンドマイクロの告知ページに掲載されている、改ざんされたWebページの一覧
図2 トレンドマイクロの告知ページに掲載されている、改ざんされたWebページの一覧
[画像のクリックで拡大表示]

 トレンドマイクロは2008年3月12日、同社のWebサイトで公開しているWebページの一部が改ざんされたことを発表した。改ざんによって、アクセスしたユーザーのパソコンにウイルスを感染させる仕掛けが施された。現在では、該当ページは閉鎖されている。

 改ざんが確認されたのは、同社が公開している「ウイルス情報ページ」の一部。2008年3月11日19時ごろに改ざんされたという。改ざんにより、別のWebサイトに置かれたウイルスを感染させる文字列が挿入された。

 このため、改ざんされたWebページにアクセスするだけで、ウイルスに感染する恐れがあった。文字列に含まれるURL(ウイルスサイトのURL)にアクセスすることでも、感染する危険性がある。

 同社では、改ざんされたWebページの確認後、3月12日11時30分に「ウイルス情報ページ」のすべて(http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/ 以下のWebページすべて)を閉鎖した(図1)。

 感染する恐れがあったウイルスは、同社が「JS_DLOADER.TZE」と命名したもの。同社が3月10日に公開したパターンファイル(ウイルス定義ファイル)で対応済みなので、最新のパターンファイルで同社製品を利用していれば、ウイルス感染の恐れはないという。

 同社のWebサイトでは、改ざんを確認したWebページの一覧を掲載(図2)。該当ページにアクセスしたユーザーに対して、利用しているウイルス対策ソフト、あるいは同社が無料で提供しているオンラインスキャンサービスを利用し、パターンファイルを最新にした上で、パソコン内のウイルス検索を行うよう呼びかけている。