写真●「Security Suite 5.1 for Windows Mobile」のファイアウオール設定画面
写真●「Security Suite 5.1 for Windows Mobile」のファイアウオール設定画面
[画像のクリックで拡大表示]

 シマンテックは2008年3月12日,Windows Mobile用のセキュリティ・スイート「Syamntec Security Suite 5.1 for Windows Mobile」を発表した。今回の製品は企業向け。ウイルス対策機能のほか,パーソナル・ファイアウオールや紛失対策機能,デバイス制御の機能を持つ。

 ウイルス対策機能は,パターン・ファイルによる照合を行うもの。パソコン用のソフトが備えるような未知ウイルスの検知機能などは備えない。

 ファイアウオールとしては,ポート・ベースのパケット・フィルタリング機能を備える。設定は高,中,低,制限なしに分かれており,接続するネットワークに応じて使い分けができる。企業独自のポリシーを策定し,端末に配布することも可能だ(写真)。

 スマートフォン向けの機能も用意した。リモート消去は,端末の紛失に備えた機能。管理者が遠隔地から端末やメモリーカードにあるデータを消去できる。また,紛失対策機能には,指定したフォルダやメモリー・カードの暗号化のほか,ファイル・アクセスの履歴収集,複数回ログインを間違えた際にデータを消去する機能などがある。

 このほか,デバイス制御機能を使えば,Bluetooth機器やメモリー・カード,無線LAN,カメラなどのうち,指定した機能を利用不可にできる。

 Security Suite 5.1 for Windows Mobileとは別に,IPsecのVPN機能を持つ「Symantec Mobile VPN 5.1」も提供する。Security Suiteと連携することで,VPN接続時に端末のポリシーをチェックし,問題があるデバイスをネットワークから排除する検疫ネットワークを実現できる。接続可能なVPNゲートウエイは米シスコ,米ジュニパーネットワークス,加ノーテルネットワークス製のもの。
 
 対応する端末は両製品とも,Windows Mobile 6.0 Standeard/Professional/ClassicおよびWindows Mobile 5.0 Pocket PC Edition。2008年3月14日から出荷を開始する。価格は,100台導入時でSecurity Suite 5.1 for Windows Mobileが1端末当たり6700円,Mobile VPN 5.1が7600円である。

[発表資料へ]