米Clean Edgeは米国時間2008年3月11日,世界のクリーン・エネルギー市場に関する年次調査の結果を発表した。それによると,2007年のクリーン・エネルギー市場におけるバイオ燃料,風力,太陽光発電,燃料電池の4分野の売上高は,前年比40%増の773億ドルに達するという。この4部門の売上高は今後10年で3倍以上拡大し,2017年までに2545億ドル規模に拡大すると予測している。

 レポートによれば,2007年は四つの主要クリーン・エネルギー技術の3部門で初めて売上高が200億ドルを上回った。バイオ燃料市場は2007年に254億ドル規模に成長した。同市場は2017年までに811億ドルに拡大するという。風力発電市場は301億ドルの売上高を記録。2017年には834億ドルまで増加すると予測される。203億ドルの売上高を記録した太陽光発電市場は,2017年までには3倍超の740億ドル規模に達する見通しだという。

 世界のエネルギー技術に対する投資は,2006年から2007年にかけて60%増加している。2006年のこの分野への投資額は926億ドルだったが2007年には1484億ドルに拡大した。これにはベンチャー・キャピタル,特定事業に対する融資,研究開発などが含まれている。

 米国では,2007年にベンチャー・キャピタルがクリーン・エネルギー分野に27億ドルを投資しており,この額はベンチャー・キャピタルの投資総額の約10%に相当するという。

発表資料へ