日本テレビ放送網とACCESSは2008年3月11日,携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」の新たな利用方法として放送波を活用したデータ送信技術を開発し,3月12~14日に開催される日本テレビの技術展示会「デジテク2008」で,1週間分の電子番組表(EPG)を送信するデモンストレーションを行うと発表した。ワンセグによる独自番組の放送に向けて,据え置き型テレビ受像機向け地上デジタル放送(12セグメント放送)と同様に,1週間分のEPGデータをワンセグ端末に送信する。今回の共同開発によって,カーナビゲーションシステムや音楽プレイヤーなど通信機能を搭載していないワンセグ端末にもデータの送信が可能になる(発表資料)。

 ワンセグの視聴形態が多様化するなかで,番組と連動したクーポンの送信など放送波を活用した放送事業者ならではのサービスの登場が期待されている。日本テレビとACCESSは今後も,新しい放送技術を活用したワンセグの新たなサービス展開に向けて積極的に取り組み,ワンセグを携帯端末向けの総合情報メディアに育てることを目指す。