オランダNXP Semiconductorsは現地時間の2008年3月10日,同社が提供する非接触ICカード技術MIFAREの大幅な機能向上を図った「MIFARE Plus」を発表した(発表資料)。セキュリティーの強化などを図ったものであり,AFC(Automated Fare Collection:自動料金収集)およびアクセスコントロール市場などで大きな効果があるという。従来のMIFARE技術である「MIFARE Classic」とはバックワードの互換性を有している。

 MIFARE Plusは,セキュリティー面では例えば最大カギ長が128ビットのAESをサポートする。7バイトのUID(一意識別子)と共に,セキュアなRID(無作為識別子)を採用する。有効なエミュレーター対策となる本人検証機能(Originality Function)を提供する。MIFARE Plusは2008年第4四半期にパイロット出荷される予定である。