認証ベースのアプリケーションの開発を支援するオープンソース・コミュニティOpenLiberty.orgは米国時間2008年3月10日,Webサービス仕様「Liberty Identity Web Services Framework(ID-WSF)2.0」のクライアント・ライブラリ「OpenLiberty-J」のベータ版を公開した。OpenLiberty.orgのWebサイトから提供される。

 OpenLiberty-Jは,セキュアで標準規格に準拠するWebアプリケーションの開発と導入の促進を支援するもの。開発者はID-WSFのセキュリティおよびプライバシ機能を,サービス指向アーキテクチャ(SOA)やWeb2.0のソーシャル・ネットワーキング環境において認証管理機能が必要とされるアプリケーションのほか,パソコンおよびモバイル機器上のクライアント・ベースのアプリケーションに迅速かつ容易に組み込めるようになるという。

 OpenLiberty-Jは,J2SE(Java 2 Platform, Standard Edition),オープンソースのXML,SAML,米Apache Software Foundation(ASF)および次世代インターネット研究開発コンソーシアムの米Internet2のWebサービス・ライブラリなどをベースとしている。ライブラリは,「Liberty Web Services」仕様のID管理機能「Liberty Advanced Client」を実装しており,開発者はOpenLiberty-Jコードを使ってセキュアで高度なプライバシ保護機能を提供する新しい認証アプリケーションを作成できるという。

 OpenLiberty-Jは,2008年第3四半期に認証技術の標準化団体Liberty Allianceの仕様への準拠と相互運用性を検証する認定テスト「Liberty Alliance Interoperable」に参加する予定となっている。

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