写真●「Firefox 3ベータ4」の画面
写真●「Firefox 3ベータ4」の画面
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 米Mozilla Foundationは2008年3月11日(米国時間の10日),オープンソースWebブラウザの次世代版「Firefox 3」のベータ4を公開した(写真)。同社のWebサイトからダウンロードできる。技術者を対象にしたテスト版につき,一般ユーザーの利用は推奨されない。対応OSは Windows2000/XP/Server 2003/Vista,MacOS X v10.4以降,およびカーネル・バージョン2.2.14以降のLinux。

 2月12日に公開したベータ3(関連記事)から,900以上の改良を施した。改良したのは,「ユーザー・インタフェース」「パーソナライゼーション」「プラットフォーム」「パフォーマンス」などである。

 ユーザー・インタフェースは,ダウンロードマネージャを改良。ダウンロードしたファイルの特定を容易にし,ダウンロード元のサイト名を表示したり検索したりできるようにした。また,フルスクリーンまたはテキストだけのズームが可能になっている。全OSでの外観も改善した。パーソナライゼーション面では,ページのタイトル,タグ,アドレスを全部または一部入力すると,履歴とブックマークから一致する項目を検索して一覧表示されるようにした。

 プラットフォーム面では,HTML5への準拠とJavaScript1.8のサポートを強化。パフォーマンスは,JavaScriptエンジンの改良などを実施。グーグルの「Gmail」やアドベントネットの「Zoho Office」といったWebアプリケーションが,Firefox 2と比較して2倍高速に動くという。メモリ使用量も削減した。

 今後のリリース予定だが,ベータ5のリリースが4月の頭を予定。そのあとリリース候補版を経て,最終版がリリースされる。リリース候補版と最終版の公開時期は未定。

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