写真1 各地のCATV事業者が設置したWebカメラで,その日の桜の開花状況を確認できる
写真1 各地のCATV事業者が設置したWebカメラで,その日の桜の開花状況を確認できる
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写真2 今年から携帯電話機からの閲覧,投稿にも対応した
写真2 今年から携帯電話機からの閲覧,投稿にも対応した
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 ジュピターテレコム(JCOM)グループのISP(インターネット・サービス・プロバイダー)であるアットネットホーム(本社:東京都港区,社長:地平茂一氏)と関西マルチメディアサービス(本社:大阪市北区,社長:今川哲夫氏)は2008年3月10日,全国のケーブルテレビ(CATV)事業者との共同企画である「全国桜最前線2008」を,同日に開始したと発表した。全国約400カ所のお花見スポット情報に加え,全国27局のCATV事業者が設置した計50カ所のライブカメラを使い,桜の開花状況をリアルタイムに確認できるサービスである。2005年に始まり,開始当時からページビュー数が毎年100万件を超える人気コンテンツとなっている。今年はパソコン以外にも,携帯電話機からのコンテンツの閲覧や投稿を可能にした。

 アットネットと関西マルチメディアは,今回のサービスをCATV事業者向けASPサービスのテストケースとしてとらえている。CATV事業者各社は参加費を払って自社の放送エリアの桜情報を更新し,ライブ映像を流す。CATV事業者には映像にCMを入れる権利も与えられており,そのCM収入はCATV事業者のものになる。

 アットネットなど2社は今回の結果を見ながら,CATV事業者が持つ豊富なコンテンツを全国に発信し,合わせて地域性の高い広告を掘り起こすための手段としてインターネットを利用したコンテンツ配信事業を強化する意向だ。今後は桜の開花状況だけでなく,海の様子や紅葉,風景といった様々なテーマで,ライブカメラを活用した事業を検討する。