2008年2月の迷惑メール送信数上位5カ国(トレンドマイクロの情報から引用)
2008年2月の迷惑メール送信数上位5カ国(トレンドマイクロの情報から引用)
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 トレンドマイクロは2008年3月10日、2008年2月の迷惑メール(スパム)の動向を公表した。それによると、迷惑メールの送信数が最も多かったのは米国。同社が観測した迷惑メールの約14%は、米国に存在するコンピューターから送信されたという。

 同社の情報によれば、2008年2月の迷惑メール送信数上位5カ国は次の通り(図)。最も送信数が多かったのは、米国で14.37%。次いで、ロシア(8.01%)、ブラジル(5.66%)、イタリア(5.42%)、英国(4.48%)。

 2008年2月は、これらワースト5カ国からの迷惑メール送信数が、全迷惑メール数のおよそ38%を占めた。

 6位から12位までは次の通り。6位フランス(先月7位)、7位トルコ(先月5位)、8位スペイン(先月10位)、9位ポーランド(先月6位)、10位ドイツ(先月9位)、11位中国(先月12位)、12位韓国(先月11位)。

 2008年2月の迷惑メールに関するトピックスとしては、迷惑メール送信者が国内で逮捕された事例を紹介。同社が伝えるところによれば、2月中旬、およそ22億通の迷惑メールを送信していた男性が、特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)違反の疑いで逮捕された。

 この男性は、2006年5月から2007年12月までに、出会い系サイトなどを宣伝する迷惑メールを計9回送信。送信先に指定したアドレス80万件分については、インターネットを通じて10万円で購入していたという。

 迷惑メールは「成功報酬型」。迷惑メールの受信者が出会い系サイトに登録すれば、1件当たり1500円から2000円の報酬を広告主から得られた。総額では、およそ2000万円を受け取ったと供述しているという。