米Motorolaは米国時間2008年3月7日,2月までモバイル・デバイス部門の責任者を務めてきたStu Reed氏が同日付で退社したと発表した。Reed氏はサプライ・チェーン部門を担当した後,2007年から同事業部門の社長に就任し,再建策に取り組んでいた。後任は決まっていない。

 Motorolaは2007年第4四半期の決算でモバイル・デバイス部門は3億8800万ドルの営業損失を計上し(関連記事:Motorolaの2007年Q4決算は84%の減益,モバイル・デバイス事業の不振が続く),2008年1月Motorolaの社長兼CEO(最高経営責任者)に就任したGreg Brown氏が今年2月初旬から自ら責任者として,同部門の再建に取り組んでいる(関連記事: MotorolaがCEO交代を発表,“物言う株主”は同社分割案を提示)。

 すでにモバイル・デバイスの分離を含めた再編策を検討中だが,Brown氏は今後も同部門の再建,株主価値向上に努めていくと語っている(関連記事:Motorola,携帯電話事業の分離を含む再編策を検討)。

 2007年11月に前CEOのEd Zander氏が退任を発表して以降,前CTO Padmasree Warrior氏の退任,新CFOの就任(関連記事:Motorolaに新CFO,元プライベート・エクイティのLiska氏)とMotorolaの経営陣は大幅な入れ替えが続いている。また米CNET News.comは,Reed氏の退社に先立ち,最高マーケティング責任者(CMO)Casey Keller氏もMotorolaを去ったことを伝えている。

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