写真1●ひかりTVのサービス利用画面 リモコンでビデオや放送を簡単に選べるようにした。左側にはおすすめのビデオ・コンテンツがロールアップで表示される
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写真2●ひかりTVのロゴマーク 左側のマークは,テレビと光を組み合わせたものだという
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 NTTぷららは2008年3月7日,テレビ向け映像配信の新サービス「ひかりTV」(ひかりティービー)を3月31日から提供開始すると発表した。NTT東西のNGNサービス「フレッツ光ネクスト」およびNTT東の「Bフレッツ」,NTT西の「フレッツ・光プレミアム」「Bフレッツ」に対応する。HDTV(ハイビジョン)画質のVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス,多チャンネル放送などのほか,フレッツ光ネクストの加入者向けに,地上デジタル放送の再送信サービスも提供する予定だ(写真1)。

 ひかりTVは,NTTコミュニケーションズ(NTTコム)グループが提供中の3種類の映像配信サービス「オンデマンドTV」「4th MEDIA」「OCNシアター」を統合した新サービス。サービス名称は,「NTT東西が提供するひかり電話と並ぶFTTHならではのサービスという意味を込めてひかりTVにした」(写真2)という。

 サービスメニューは,定額制で約5000本のVODサービスを利用できる「ビデオざんまいプラン」(月額2625円,税込み,以下同),52チャンネルの放送が視聴できる「テレビおすすめプラン」(月額2625円),VODと多チャンネル放送の両方を楽しめる「お値うちプラン」(月額3675円)の3種類。このほかオプションで,プレミアムチャンネルや,高品質VODコンテンツ,カラオケサービスなどを利用できる。

 既存の3サービスの加入者は,使用中のSTB(セットトップボックス)をネットワーク経由でバージョンアップすることで,ひかりTVに移行できる。ただし,オンデマンドTVに対応する一部のSTBは,新しいSTBへの置き換えが必要である。新たに開発したSTBは,新規加入者向けに月額525円で提供する。新STBを利用すれば,NGNを活用した地上デジタル放送の再送信サービス(提供予定)の視聴が可能になる。

 NTTぷららは当面,既存3サービスを並行して提供するが,ひかりTVへの移行を促していく。3サービスは6月末に終了する予定である。既存サービスから移行したユーザーに対しては,月額利用料を2008年12月分まで既存サービスの料金に据え置く。2008年1月分からひかりTVの料金を適用する。

 ひかりTV用のSTBは,今後,HDDを搭載した録画対応モデルなど複数の製品が提供される予定である。また夏ごろまでには,ひかりTVの受信機能を内蔵したテレビ受像機も出荷されるもようだ。家電メーカーの商品戦略によるが,「北京五輪に間に合う形で,数機種が投入されるのではないかと期待している」(NTTぷらら)としている。

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■変更履歴
記事掲載当初,ひかりTVで「地上デジタル放送の再送信サービスを提供する」と記載していましたが,発表時点では放送事業者からの再送信同意を得ていなかったため,「再送信サービスの提供を予定している」と改めました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2008/03/18 20:00]