図1 「ひかりTV」サービスの詳細について説明するNTTぷららの坂東浩二社長(左)とアイキャストの梶原浩社長(右)
図1 「ひかりTV」サービスの詳細について説明するNTTぷららの坂東浩二社長(左)とアイキャストの梶原浩社長(右)
[画像のクリックで拡大表示]
図2 3月31日からのサービス開始時に提供される小型のセットトップ・ボックス(STB)。
図2 3月31日からのサービス開始時に提供される小型のセットトップ・ボックス(STB)。
[画像のクリックで拡大表示]
図3 サービス画面のサンプル。画面左におすすめ映像の縮小画像からコンテンツを選べるほか,画面右のカテゴリーをたどって探すこともできる。画面中央にはハイビジョンの予告映像が表示されている。
図3 サービス画面のサンプル。画面左におすすめ映像の縮小画像からコンテンツを選べるほか,画面右のカテゴリーをたどって探すこともできる。画面中央にはハイビジョンの予告映像が表示されている。
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTぷらら(本社:東京都豊島区,社長:坂東浩二氏)と有線役務利用放送事業者のアイキャスト(本社:東京都港区,社長:梶原浩氏)は2008年3月7日,NTT東西地域会社のFTTH回線を利用したIPTVサービス「ひかりTV」のサービス内容と準備状況を発表した(発表資料)。

 「ひかりTV」はこれまでNTTコミュニケーションズグループが運営していた「4th MEDIA」,「OCNシアター」,「オンデマンドTV」の3つのIPTVサービスを統合して新しく開始するIPTVサービスである。NTT東日本の「Bフレッツ」,NTT西日本の「フレッツ・光プレミアム」「Bフレッツ(フレッツ・v6アプリの契約が必要)」,さらに西地域会社が3月末にも開始を予定している次世代ネットワーク(NGN)サービス「フレッツ 光ネクスト」の利用者向けに提供される。3月10日より申し込みの受け付けを開始し,3月31日よりサービスを開始する。NTT東西の「フレッツ 光ネクスト」を利用した場合は,ハイビジョン(HDTV)映像でコンテンツを楽しめる。

 サービス開始時の内容は,約7000本のビデオ・オン・デマンド(VOD)作品と,最大で75チャンネルの多チャンネル放送番組,地上デジタル放送の再送信(IP再送信)が中心で,将来的にはカラオケサービスやBSデジタル放送の再送信も検討している。ただし,IP再送信サービスはNGNの帯域保証機能を使って提供するため,NTT東西の「フレッツ 光ネクスト」の利用者のみの提供となる。また,地上デジタル放送の再送信については現在も各放送局と交渉中の段階で最終合意に至っておらず,放送局の同意が得られた後に提供する予定である。

 映像配信プラットホームには,現在国内のサービス事業者や家電メーカーが集まって協議を行っているIPTVフォーラムの共通技術仕様をベースにしている。将来的にはSTB機能を内蔵したテレビの発売や,現在デジタルテレビ向けのポータルサービスとして動画配信サービスを提供している「アクトビラ」とのSTB機能の共通化についても検討を進めているという。

 現在「4th MEDIA」と「OCNシアター」,「オンデマンドTV」のサービスを利用中のユーザー数は合計約25万人で,NTTぷららとアイキャストはサービス開始後3年後の2010年度には110万人,5年後の2012年度には170万人を目標としている。