セキュリティ企業の英ソフォスは2008年3月6日、「殺されたくなければ金銭を支払え」と要求する悪質な迷惑メール(スパム)を確認したとして注意を呼びかけた。同様のメールは2007年1月にも確認されているが、要求額が8万ドルから1万5000ドルに値下げされている。
今回報告された脅迫メールは英語で記述されている。内容は、「あなたの友人から、あなたを殺害するよう依頼を受けている。だが、あなたをしばらく調査・尾行した結果、(殺害理由として聞いていた内容に対して)あなたが潔白であることが分かったので連絡した。もし、あなたが自分の命を重要だと思うなら、1万5000ドルを支払ってほしい。そうでなければ、私は依頼を遂行するだけだ」といったもの(図)。
同じような内容の脅迫メールは2007年1月ごろにも出回っている。異なるのは要求額。このときの要求額は8万ドルだったので、4分の1以下になっている。
値下げの原因についてソフォスのスタッフは、「8万ドルではだまされる人がほとんどいなかったためか、あるいは、脅迫メールを送信している複数グループ間で価格競争が行われているためかもしれない。また、世界規模の不景気や株安の影響を考慮した結果だろう」とコメントしている。