米Microsoftは米国時間2008年3月6日,異なる文書ファイル形式間の相互接続性確保に向けた活動「Document Interoperability Initiative」を展開すると発表した。独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)が参加する会議を世界各地で開催し,実装方法や相互接続性テスト・スイートなどを検討していく。

 マサチューセッツ州ケンブリッジで開催中の第1回の会議では,Mac OS X Leopard/iPhone/Palm OS/Symbian OS/Linux/Windows Mobileなどの環境に実装されたMicrosoftの「Office Open XML(OOXML)」とOASIS/ISO標準の「Open Document Format(ODF)」の両ファイル形式を対象に,相互接続性を検証する。この会議には,米Novell,米Mark Logic,米Quickoffice,米DataViz,米Nuance Communicationsなどが出席している。

 Microsoftは,ISVとの会議を通じて各種ファイル形式の相互接続性を高めることで「ユーザーの選択肢を増やし,開発者およびパートナ,競合他社の機会を拡大したい」と述べる。今後の会議は,3月10日の週に韓国のソウル,4月初めにドイツのベルリンで開催する予定。

 またMicrosoftは同日,「Microsoft Excel」および「Microsoft PowerPoint」用のOOXML/ODF変換ツールの新版「1.1」を発表した。処理速度と操作性を改善したという。

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