オプティキャストとオプティキャスト・マーケティングは2008年3月6日,それぞれ約50億円規模の増資を3月31日に実施すると発表した(発表資料)。オプティキャストは2008年3月25日に新株(10万4800株)を発行し,親会社のスカイパーフェクト・コミュニケーションズが全株を引き受ける。これにより,オプティキャストの資本金は62.8億円から115.2億円に増える(資本準備金を含む)。オプティキャスト・マーケティングも2008年3月25日に15万1561株を発行し,資本金を37億円から87億円に増やす(同)。新株はオプティキャストとNTT東西地域会社がそれぞれ引き受ける。オプティキャストのオプティキャスト・マーケティングへの持ち株比率は,新株発行前と同様の51%となる。

 またオプティキャストは同日に,「スカパー!光」の商品力の強化を図るため,現在のネットワーク伝送帯域(70MHz~770MHz)を2008年6月に拡大し,大容量の伝送を可能にすると発表した。伝送帯域幅を700MHzから2GHz程度にまで増やす方針だ。これにより,BSデジタル放送における現行の全チャンネル(12チャンネル)と2011年7月以降に登場する新チャンネルをアップコンバーターを使わずにパススルー伝送できるようになる。さらに2009年秋に50チャンネル体制になる東経124・128度CS放送「スカイパーフェクTV!」のハイビジョン化に対応できるようになる。オプティキャストとオプティキャスト・マーケティングは増資やネットワークの広帯域化によるサービス向上により,ケーブルテレビ(CATV)事業者やIPTV事業者との競争に備える。