米Microsoftは3月5日(米国時間),リッチ・クライアント・プラットフォームSilverlightの次期版(Silverlight 2)のベータ版を公開した。Silverlightのサイトからダウンロードできる。もともとSilverlight 1.1として開発が進められてきたもので,2007年5月にSilverlight 1.1のアルファ版として公開された後,バージョン番号が改められた。

 最大の特徴は,.NET Frameworkと同じアプリケーション実行環境である「CLR(Common Language Runtime)」を搭載し,C#やVisual Basicでのプログラミングが可能になったこと。アルファ版では明らかになっていなかった基本クラスライブラリ(BCL)の構成や,搭載されるユーザー・コントロールが明らかになった。プログラム中にSQLなどのデータ・アクセス構文を埋め込む「LINQ(Language Integrated Query)」への対応や,DataGridコントロールの搭載などが含まれる。

 実行環境はWindows 2000/XP/Server 2003/Vista,Mac OS Xに対応し,Internet Explorer/Mozilla Firefox/Safariなどの複数のWebブラウザで利用できる。ソフトウエア開発キット「Silverlight 2 Software Development Kit Beta 1」や,Visual Studio 2008に組み込んで使う開発ツールキット「Silverlight Tools Beta 1 for Visual Studio 2008」も併せて公開している。