日立製作所は,アーカイブ用途に特化したNASファイル・サーバー「Hitachi Content Archive Platform」の機能強化モデルを,2008年3月28日に出荷する。昨年8月に出荷した従来モデルのコンプライアンス機能を強化したものだ。価格は,1061万8860円から。

 Hitachi Content Archive Platformは,文書をアーカイブ保存する用途に特化したNASファイル・サーバー型のストレージである。アーカイブ・ソフトを搭載した管理コントローラ(ノード)をクラスタリング構成で増設すれば,アクセス性能を高め,ストレージ容量を増やせる。グローバル・ネーム・スペースを利用して,複数のファイル共有サーバーを単一イメージで運用できる。

 特徴は,重複データの格納を抑制することでアーカイブ量を削減する機能や,キーワード文字列とファイル種別を指定した全文検索機能など。

 今回新たに出荷する機能強化モデルでは,コンプライアンス機能を高めた。具体的には,管理者権限を「システム設定/変更」「コンテンツ検索」「アカウント登録/削除」など5種類のロール(役割)に細分化し,それぞれを別々に設定できるようにした。さらに,システムの稼働状況ログに加えて管理者の操作ログを記録し,外部のログ管理サーバーに送信するようにした。管理者に過大な権限を与えず,その操作ログを外部に記録することで,内部犯行による情報漏洩などを抑止する。