米Microsoftは2008年3月4日(米国時間),「ソフトウエア+サービス」戦略の主要コンポーネントであるオンライン・サービス「Office Live Workspace」のベータ版を一般公開するとともに,新機能を追加した(関連記事:MS、無料のオンラインオフィス「Live Workspace」を全世界で公開)。最終版は2008年後半に提供を開始する予定だ。なお,これまでOffice Live Workspaceのベータ版は,提供対象を限定していた(関連記事:Microsoft,「Office Live Workspace」ベータ版を公開)。

 Microsoft企業部門担当社長のStephen Elop氏は「『Microsoft Office』がパソコン上で提供する豊富な機能と,直感的で柔軟性のあるサービス群を組み合わせ,5億人いる全世界のOfficeユーザーにシームレスなIT環境を届けていく」と述べる。ここで述べられた特徴が大きな意味を持つ。Microsoftの「Office Live」サービスは,「Google Docs&Spreadsheets」などのオンライン・オフィス・スイートと異なり,パソコンで動くMicrosoft Officeと連携する。これこそ「ソフトウエア+サービス」戦略の本質だ。

 Office Live Workspaceとは一体どのようなものなのだろうか。Microsoftは「Microsoft OfficeのWeb対応拡張機能」と説明しており,オンラインで文書の保存/共有や共同作業が行える。今回のベータ版一般公開にともない,Microsoftは文書アクティビティ・パネル,電子メール通知,ワークスペース/ワークスペース・アイテムへの直接リンク,複数ファイルのアップロードといった新機能を追加し,共有機能を改良した。全世界でベータ版が入手可能になったものの,現時点では英語版しか用意されていない。ただし,Microsoftは近く英語以外のベータ版も公開するとしている。Office Live Workspaceは無料サービスになる予定だ。

 Office Live Workspaceの詳細は,MicrosoftのWebサイトに掲載されている。