米Time Warner傘下の米AOLは米国時間2008年3月5日,インスタント・メッセージング(IM)ソフトウエア「AOL Instant Messenger(AIM)」向けの開発者支援活動を拡充し,新たに「Open AIM 2.0」として提供を開始したと発表した。また,アプリケーション開発者に広告収入を分配する制度「AIM Money」の運営を4月より行う計画も明らかにした。

 Open AIM 2.0は,新たに企業向け/携帯電話機向けAIM対応アプリケーションの開発と,オープンソース・ソフトウエアからの利用を許可した。AIMで採用しているIM/プレゼンス情報用プロトコル「OSCAR」にアクセスするための情報も提供する。さらに,1日および1カ月単位で設けていた使用制限を撤廃した。

 他社チャット・サービスを利用できるIMアプリケーションの作成に必要なソフトウエア開発キット(SDK)およびアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)も無償提供する。既に米meeboとオランダのeBuddyが同APIへの対応を決めた。

 またAOLはネバダ州ラスベガスで開催中のWeb開発者会議「Microsoft Mix08」にて,「Silverlight 2」ベースの新たなWebメール・サービス(AOLの関連ページ)をデモンストレーションした。メディア再生/リッチ・インタラクティブ・アプリケーション(RIA)表示技術の新版Silverlight 2を利用し,リッチ・メディア機能を強化している(関連記事:Microsoft,次期「Silverlight」のベータ版を間もなく提供開始)。

[発表資料(Open AIM 2.0など)]
[発表資料(新Webメール・サービス)]