米TiVoは米国時間2008年3月5日,2008会計年度第4四半期(2007年11月~2008年1月)および通期(2007年2月~2008年1月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は7410万ドルで前年同期の7690万ドルから減少した。純損失は640万ドル(1株当たり損失6セント)で前年同期の1950万ドルの純損失(1株当たり20セント)から大幅に縮小した。当初予測を上回る売上高と,マーケティング費用の大幅削減が奏効した。

 サービス/技術の収入は約5810万ドルで前年同期の5700万ドルから増加した。ハードウエアによる収入は1610万ドルで前年同期の1990万ドルを下回った。

 通期の売上高は2億7270万ドルで前年の2億5890万ドルから増加した。純損失は3150万ドル(1株当たり純損失32セント)で前年の4780万ドル(1株当たり53セント)から改善した。

 今後の見通しについては,米ComCast,米Coxなどケーブル事業者向けサービスを引き続き拡充するとともに,主力商品の高画質テレビ向け「TiVo HD DVR」の販売拡大を図る。また,米NBC,米CBSなどの主要テレビ局や米WPP,米IPGなどの広告大手と連携したデジタル・コンテンツ向け広告の国内外での売り上げが見込めるとしている。

 これを踏まえ,2009会計年度第1四半期(2008年2月~4月)の売上は5300万~5500万ドル,純損失は100万~300万ドルの範囲を予測している。

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