米Red Hatは米国時間2008年3月5日,法務分野の新人事を発表した。副社長兼法務副顧問としてRobert Tiller氏が,オープンソースのライセンシングおよび特許顧問としてRichard Fontana氏が加わる。

 法律分野で20年以上の経験を持つTiller氏は,法律事務所の米Helms, Mulliss & Wickerでパートナ弁護士を務め,知的財産権,技術関連および商用分野の訴訟,独占禁止法訴訟を専門に手がけていた。また,最高裁判所や控訴裁判所で判事助手を務めたことがある。

 同氏はRed Hatで知的財産権チームを率い,オープンソースのライセンシング,著作権,特許,商標法に関する問題を扱う。またオープンソースの法的な問題に関して,新たなポリシーや戦略を立案する。

 Fontana氏は,オープンソース・コミュニティでは名の知れた人物。同氏はオープンソースを法律面で支援する米団体Software Freedom Law Center(SFLC)の法律顧問として,米Free Software Foundationが「GNU General Public License(GPL)Version 3」を策定する際の担当を務めた。それ以前は,知的財産権を専門に扱う法律事務所米Darby & Darbyの弁護士だった。

 Red Hat入社後は,オープンソースのライセンシングや特許関連の問題を手がける。またライセンシングに関して,オープンソース・コミュニティとの渉外にあたる。

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