シスコシステムズのアグリゲーション・サービス・ルーター「Cisco ASR 1000シリーズ」。左から2ラック、4ラック、6ラックユニットの製品
シスコシステムズのアグリゲーション・サービス・ルーター「Cisco ASR 1000シリーズ」。左から2ラック、4ラック、6ラックユニットの製品
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 シスコシステムズは5日、アグリゲーション・サービス・ルーター「Cisco ASR 1000シリーズ」を4月に発売すると発表した。自社開発の高性能プロセッサを搭載し、ソフトウエアの仮想化によってファイアウオールやセッション・ボーダー・コントロール(SBC)といった複数の機能を1台に集約した。

 ASR 1000シリーズは現時点で毎秒最大10ギガビットの処理能力を持ち、プロセッサの交換によって将来は毎秒40ギガビットの処理も可能になるという。さらに、冗長化せずに無停止でソフトをアップグレードできる機能も備える。価格は2ラックユニットの最小構成が469万9000円からで、導入するサービスごとにライセンス料が必要となる。

 顧客層として、通信事業者やサービスプロバイダ、一般企業ユーザーを想定。同社はASR 1000シリーズが、NTTが3月中に開始予定のNGNインフラに採用されたことを明かした。シスコ日本法人のエザード・オーバービーク社長は、「先端マーケットである日本は当社にとって極めて重要。今後も顧客やパートナーとのコラボレーションを重視していく」と述べた。