米Yahoo!はドイツのハノーバー市で開催中のIT展示会「CeBIT 2008」において,携帯電話向けコンテンツ管理システム「onePlace」を,現地時間2008年3月4日に発表した。同システムは,インターネット上のコンテンツを動的に管理できる,高度なブックマーク機能の役割を果たす。

 onePlaceでは,ニュース・フィード,Webサイト,ビデオ,画像,電子メールなど,あらゆるコンテンツから情報を取り込み,そのリンクを保存できる。del.icio.usやDiggといったブックマーク・アプリケーションで管理しているコンテンツを取り込むことも可能。

 保存したリンクはカテゴリごとに分類できるほか,特定のテーマに基づいてグループ化したコレクションを作成できる。例えば,ニューヨーク旅行を計画している場合,「ニューヨーク」コレクションを作成して,現地の天気予報,ガイドブック,レストランのレビュー,地図,飛行機のフライト・スケジュールといった情報へのリンクをまとめて管理できる。保存したリンクは自動的に更新されるため,フライト時刻に変更があった場合や,新しいレストランのレビューが追加された場合など,常に最新の情報を閲覧できる。

 ただし米メディア(InfoWorld)によると,ニュース記事の場合,onePlaceがリンクだけを保存するのか,記事そのものをキャッシュに保存するのか,現時点では不明という。ニュース・サイトによっては,一定期間が過ぎると記事を削除したり,購読者にしか公開しない場合があるため,リンクしか保存しない場合は後日アクセスできないことになる。

 Yahoo!は2008年第2四半期に,インターネット上の各種サービスを携帯電話に集約できる「oneConnect」とともに,onePlaceの提供を開始する予定(関連記事:米ヤフー,各社のネット・サービスを束ねる新アプリ「Yahoo! oneConnect」を発表)。

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