日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2008年3月4日、東芝からハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)用途のブレード・サーバーを受注したと発表した。東芝の半導体事業を手掛ける東芝セミコンダクター社で、今年2月に稼働を始めた。

 東芝は主力製品であるNAND型フラッシュ・メモリーの設計シミュレーションに使う。回路構成を膨大なパラメータでシミュレーションする必要がある。導入するのは、日本HPのブレード・サーバー「HP BladeSystem」。1000台弱のブレードで構成する。東芝ソリューションがインテグレーションを担当した。

 東芝や日本HPは詳細について公表していないが、日本の民間企業でトップクラスの性能となる。スーパーコンピュータの性能を集計している「TOP500」において、日本の民間企業では1位に相当する規模。現在、日本の民間企業の最高位は三菱UFJ証券(6.5テラFLOPS)の422位。東芝のシステムはこれを5倍以上、上回るものとみられる。