2008年3月4日に始まったICカードとICタグの専門展示会「IC CARD WORLD 2008」において、凸版印刷は、UHF帯に対応した物流容器の管理システム「NETLOOPASS」を参考出展した(写真1)。今月中にも出荷を開始する。
折りたたみ式コンテナ(オリコン)などにUHF帯対応ICタグを取り付け、入出荷の際に読み取り、どこにいつ容器を貸し出したかを記録する。物流容器の居場所を正確に把握することで、貸し出し先での紛失や滞留を防ぐことができる。
凸版印刷は、NETLOOPASSの13.56MHz帯版を06年9月に出荷。コマツ物流などが採用している。UHF帯版も用意することにより、ゲート型リーダーで一括読み取りするような用途にも広げたい考えである。
会場ではほかにウェルキャットが、2次元コードとバーコードの読み取り機能を付加した腕時計型ICタグ・リーダー「WIT-120-T」を展示し、注目を集めていた(写真2)。両手の作業が必要な物流現場や製造現場での使い勝手を高めた。13.56MHz帯に対応する。
従来機はICタグの読み取りだけが可能だったが、物流現場などで2次元コードなども読みたいというニーズがあり、対応した。工夫したのは、ボタンなどを押さなくても、2次元コードを読み取れるようにしたこと。モーション・センサーを内蔵しており、腕を一振りすれば、2次元コード/バーコード・リーダーのオン/オフができる。
08年2月に出荷を開始。価格は約20万円である。
■変更履歴 本記事の初出の段階で、WIT-120-Tが「1月末に出荷を開始。価格は約40万円」としていましたが、正しくは「2月に出荷を開始。価格は約20万円」です。本文は修正済みです。おわびして訂正します。 [2008/3/5 20:50] |