米Microsoftは米国時間2008年3月2日,企業向けオンライン・サービス「Microsoft Online Services」のメッセージング機能「Exchange Online」やポータル機能「SharePoint Online」のサービス対象企業を拡大すると発表した。米国企業限定のベータ試験を実施中で,2008年下半期に一般提供を開始する予定(ベータ試験サイト)。

 これらのオンライン・サービスは,それぞれメッセージング・サーバー「Exchange Server 2007」とポータル・サーバー「Microsoft Office SharePoint Server 2007」をベースとしている。単一のWebインタフェースから動作状況の監視,ユーザーの追加/設定/管理,ライセンス管理といった作業が行える。

 当初Microsoft Online Servicesはユーザー数5000人以上の大企業を対象としていたが,今後は企業の規模によらず利用可能とする。ライセンス体系も見直し,ユーザー数に応じた契約も結べるようにする。

 Microsoftは,企業向け無償検索ソフトウエア「Microsoft Search Server 2008 Express」とSilverlight/SharePointアプリケーション開発支援キット「Silverlight Blueprint for SharePoint」の提供を開始した。

 Search Server 2008 Expressは,Office SharePoint Server 2007をベースとする企業向け検索サーバー・ソフトウエア。インストールできるサーバーの台数を1台に限定することで無償版とした。導入/設定が容易で,Microsoftは「ダウンロードしてから30分で検索を始められる」としている。検索可能な文書の数に制限がなく,企業の拡大に合わせた運用が可能。セキュリティ機能や,検索履歴などに応じて検索結果を調整する機能も搭載する。Webサイトからダウンロードできる(Microsoft,無償検索ソフト「Search Server 2008 Express」のリリース候補版を公開)。

 Silverlight Blueprint for SharePointは,SharePoint上でSilverlight対応メディア再生/リッチ・インタラクティブ・アプリケーション(RIA)の提供を支援するために,サンプル・アプリケーションや詳細な情報/事例をまとめて提供する。Webサイトから無償でダウンロードできる。

 またMicrosoftは,Office SharePoint Server 2007の販売状況を発表した。ライセンス販売本数が1億本を超え,売上高が10億ドルを上回ったという。

[発表資料(概要)]
[発表資料(Microsoft Online Services:その1)]
[発表資料(Microsoft Online Services:その2)]
[発表資料(Office SharePoint Server 2007)]