オープンソース・ソフトウエアを手がける米Acquiaは米国時間2008年3月3日,オープンソース・コンテンツ管理システム(CMS)「Drupal」の商用ディストリビューション「Carbon」(開発コード名)を2008年下半期より提供すると発表した。有償のサポート・サービス付き商用版を用意することで,企業のDrupal導入を推進したい考え。

 Carbonは,Drupal 6コアと各種メンテナンス/サポート・サービスを一括提供し,迅速な導入を支援する。アップデート情報を自動配信するオンライン通知サービス「Spokes」(開発コード名)も商用版の販売開始に合わせて提供する予定。

 Drupalは,ブログやWiki,コラボレーション・サイト,さまざまなデジタル・メディア・ポータルなどを構築し,コンテンツの配信/管理が行えるCMS。ソフトウエア・ライセンスGeneral Public License version 2(GPLv2)に基づいてソースコードを公開している。

 これまでの累積ダウンロード数は200万以上。開発プロジェクトの規模が毎年2倍のペースで拡大しており,コミュニティによって開発された拡張モジュールは2000種類弱に及ぶという。導入企業・団体には,ソニーとドイツBertelsmannの合弁会社Sony BMG Music Entertainment,米Warner Bros.のレコード・レーベルWarner Bros. Records,米New York Observer,米Forbes,米ハーバード大学,アムネスティ・インターナショナルなどがある。

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