米Sprint Nextelは米国時間2008年2月28日,2007年第4四半期と通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は98億ドルで,前年同期の104億ドルに比べ6%減。純損失は295億ドル(希薄化後の1株当たり損失は10.36ドル)だった。前年同期は純利益2億6100万ドル(同利益は0.09ドル)を計上していた。

 事業別にみると,無線事業の売上高は85億ドルで,前年同期の90億ドルから6%減少した。調整後の営業利益は1億6800万ドルで,前年同期の6億5200万ドルから74%の大幅減。有線事業の売上高は16億2000万ドルで,前年同期の16億3000万ドルに比べ1%の微減。調整後の営業利益は1億7800万ドルで,前年同期の1億1600万ドルに比べ53%増だった。

 無線サービス加入者数は当期に10万8000人減少し,2007年末時点で5380万人。ただし,前年末の5310万人に比べ70万人増えた。当期におけるユーザー1人当たりの平均売上高(ARPU)は58ドルで,前年同期比4%減だった。

 通期の業績は,売上高が401億ドルで前年の410億ドルに比べて2%の減収。純損失は296億ドル(希薄化後の1株当たり損失は10.31ドル)。前年は純利益9億9500万ドル(同利益は0.45ドル)だった。

 事業別の売上高は,無線事業が347億ドルで前年の351億ドルに比べて1%減。有線事業は65億ドルで,前年の66億ドルに比べて1%の減収だった。調整後の営業利益は,無線事業が14億ドルで前年の26億ドルに比べて45%の減益。有線事業は5億4000万ドルで,前年の4億9000万ドルに比べて11%の減益だった。

 なお,Sprint Nextelはこのところ業績を悪化させており,2008年上半期に約4000人の人員削減などを実施する予定だ(関連記事:Sprint,今年前半に約4000人を削減へ,販売拠点も縮小)。

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