米Microsoftは2008年2月28日(米国時間),店頭で販売する「Windows Vista」のパッケージ版を値下げすると発表した。今後発売する「SP1適用済みWindows Vista」のリリースとともに,店頭価格を引き下げるとしている。たとえば最上位版の「Windows Vista Ultimate」は,現在の399ドルが319ドルになる見込み。

 同社は「Windows Vistaの販売は現状,新しいパソコンへの組み込みが中心であり,店頭でのパッケージ販売にビジネス機会があると考え,値下げを決断した」と説明している。同社のリリースによれば,値下げは全世界的な取り組みとしているが,2月29日(日本時間)の時点で,日本法人は値下げを発表していない。

 値下げの対象となるのは,Windows Vista UltimateとWindows Vista Home Premiumの2種類。上位版を値下げの対象としたのは,いわゆる自作ユーザーをターゲットとしているため。米国での報道によれば,Windows Vista Ultimateの価格は現在の399ドルが319ドル(アップグレード版は259ドルが219ドル)になる。Windows Vista Home Premiumはアップグレード版のみの値下げで,159ドルが129ドルになるという。129ドルというアップグレード価格は,米Appleの「Mac OS X」と同じであり,MicrosoftがMac OS Xを強く意識していることが伺える。